二世代にわたるパッケージ革新を完成させた新型ポルシェ911。プラグインは次期型で登場予定
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:ポルシェジャパン
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:ポルシェジャパン
この先、新たなる章は始まるのだろうか? 今回新開発したPDKは8速ギアを持つが、モーターを内蔵することも可能という。つまりモーター内蔵のPDKは次世代の911シリーズにプラグイン・ハイブリットとして登場することを示唆している。アルミ化された大型のサイドシルをみると、ここにバッテリーを格納することもできそうだ。
安全装備も充実している。ACCやレーンキープ、84個のLEDチップを用いたマトリックスヘッドライト。さらに赤外線カメラを用いたナイトビューなど、メルセデスやBMWのスポーツモデルと遜色はない。さらに雨天の走行を音で聞き分け、滑りやすい状況であることを自動的に知らせてくれる。
完成の域に到達したリヤエンジンの911はあまりにも孤高だ。だが、新型はリヤのデザインがセクシーすぎる。リヤエンジンであることを主張するには十分すぎるデザインなのだが、もっとスレンダーな911が私の好みだ。
とはいえ、速さや乗り易さは格段に進化している。992を試乗したすぐあとで、日本で現行の991型を試してみたが、その進化ぶりには驚いた。悔しいけれど、ここまで完璧な進化を見せつけられると、批判家の立場でもぐうの音も出ない。
このパフォーマンスが1700万円弱で手に入るのは奇跡かもしれないが、ベースモデルの「911カレラ」の登場を待ってからでも遅くはない。
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